中堅・中小業者に依頼するときは
完成保証制度
注文住宅の建築を考えている人が、契約に当たって注目しておきたいのが、「完成保証制度」と呼ばれる仕組みです。
注文住宅建築では、代金の支払いに関して契約時に3分の1、棟上げ時などさらに3分の1、残りの3分の1を引き渡し時としている工務店やメーカーが多いようです。工務店などでは材料を手配し、下請けや各部位ごとの専門業者を使用しなければいけません。その資金繰りのために、代金を引き渡しまで待つことができません。
しかし、建てる側から、これは大変なリスクです。例えば、3000万円のうち、3分の2の2000万円を支払った段階でその工務店が倒産したとします。実際に工事が進んでいるのは1500万円までの部分だとすれば、500万円の損失になる上、工事を引き継いでくれる業者を自分で探す必要がでてきます。
残り1500万円分の工事に2000万円かかる場合もあります。そうなると、当初の3000万円を超える建築費になってしまいます。それでも、まだ引き継いでくれる工務店が見つかればいいほうでしょう。
現実的には長い間資材が放置され、工事の終了した部分の傷みも激しくなって、さらに費用がかかってしまうこともしばしばです。
完成保証制度というのは、そういうケースを想定し、住宅保証機構などの保証機関に登録料を支払うことで万一の時には工事を引き継いでくれるところを手配し、追加費用なしで引き渡しまで持っていってくれる制度です。ある程度費用はかかりますが、万一に備えるためにも考えておきたい制度と言えます。